森の中の雑貨店
香港発行のアート雑誌、AWWマガジン第6号『Dream Shop』での、カラーイラストのお仕事です。
私は、人間のような姿をした動物たちが住んでいる森の中で、夫と愛犬と共に雑貨屋さんを開く設定にしました。“森の中の雑貨店”をイメージしたカラーイラストと、カットイラスト6点が掲載されています。
※ペットを必ず入れてほしいということで、愛犬は架空です
カラーイラストでは、磁器作家の片瀬片瀬有美子さんの個展をしている設定で、Instagramで彼女が紹介している作品をたくさん描かせていただきました。(@yumiko_katase)
なお、海外雑誌なので、ラフでは雑貨店名は英語にしていたのですが、“森の中の雑貨店”と同じ意味の言葉は英語にはないそうで、日本語表記にしています。
以前、NHKの連続テレビ小説『カムカムエブリバディ』で、木漏れ陽は英語にはない言葉で、日本語でしか表現できないとお話に出てきていたことがあり、繊細な表現を得意とするのが日本語なのかなぁと思ったりしていたのですが、自分のお仕事でもそんなことがあり、言葉の表現って面白いなぁと改めて思いました。

大木ゆり
オオキユリ心を救う絵の力、やさしく あたたかく
これまでに、カレンダーやweb雑誌の表紙・挿絵、リキュールのパッケージラベルなど、多様なイラスト制作に携わってまいりました。
私は小学6年生の頃から脱毛症を患い、現在もウィッグで生活しています。高校生までは場面緘黙症にも悩みましたが、絵を描くことが人とのつながりを生み、心の支えとなりました。友達と休み時間に漫画を描き合った記憶は、今も宝物です。
大学ではものづくりへの興味から美術大学に進学し、金工を専攻。コンテンポラリージュエリーや雑貨制作に取り組みました。卒業後はリーマンショックの影響で希望の職に就けず、百貨店でジュエリーの接客販売に従事しました。
そんな中、お客様へお送りするDMに添えた自作のポストカードが思いがけず好評をいただきました。「玄関に飾ったら良いことが起こった」と喜んでくださる方もおり、大学時代にヒーリングアートという、病院に飾る絵を描くボランティアに参加したことを思い出しました。人工透析で通院している患者さんがベッドで横たわっている時に心の癒しになるような絵を制作した経験と重なり、もしかしたら、そのお客様も私の絵を見ることでリラックスして日常を送り、心にゆとりができたのではと、とても嬉しい気持ちになりました。
また、私自身も、百貨店のディスプレイを見たり、素敵な絵柄の便箋でお客様へお礼状などを書く時にいつも癒されていた為、人々の心を少しでも豊かにできるような絵を描いていきたいと思いたち、現在に至ります。
優しく温かみのあるイラストで、
企業様のお手伝いをさせていただけたら、とても嬉しいです。
-お仕事実績-
・カレンダー挿画(株式会社アクトビューロ様)
・web用の冊子表紙(株式会社 CEメディアハウス様)
・DHC 会報誌 挿絵(株式会社DHC様)
・もらって嬉しいおしゃれな年賀状 、表紙・DVD用挿絵(株式会社角川アスキー総合研究所様)
・年賀状イラスト(株式会社グッドファーム・プランニング様、東急ハンズ様)
・リキュールイラスト(柴田酒造場様)
・『AWW』「Dream Shop」雑誌イラストレーション (Readymade Group Co様)
その他、コンペの仕事でコーヒーパッケージや
ギフトカタログの冊子表紙・中面などのイラスト制作経験
-略歴-
愛知県生まれ、東京都在住
武蔵野美術大学 工芸工業デザイン学科 金工専攻 卒業
大阪パッケージアカデミー 修了
MJイラストレーションズ在籍
ジュエリー会社(接客販売職)、電力会社(資材調達購買事務職)勤務後、
現在は企業様の名刺や封筒、T-シャツなどのグッズにデザインする仕事に従事しながら、
フリーランスイラストレーターとして活動をしています。
柔軟に対応できる環境のため、突発的な仕事でもまずはご相談ください。
金属造形作家の夫と自然豊かな場所で暮らしています。
趣味は、読書、水泳、映画・ドラマ鑑賞、ラジオを聴くこと。
陶芸やガラス、金工、漆作家さんなどの作品を見たり、雑貨屋さんに行ったり、可愛いお菓子のパッケージを集めたりするのが好きです。
学生時代は、灰谷健次郎さんの「天の瞳」を読むのが楽しみでした。
現在は、寺地はるなさん、森沢明夫さん、藤岡陽子さんの小説や、中野信子さんの脳科学についての本を愛読しています。
最近、スポーツ自転車を購入し、移動するのがより一層、楽しくなりました。

