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ニューフェイス 新着作品

『こころ』

「文豪×文庫」夏目漱石・林芙美子・萩原朔太郎 名作の装丁 新しい100冊
(2024年6月10日―7月19日 )に出品したオリジナル文庫カバーです。

先生とKを描きました。

人間の”エゴイズム”が引き起こす悲惨な結末を書くことで、当時、個人主義が進み”利他”の文化が薄くなっていくのを憂えていた漱石が、この小説を反面教師として後世の若者たちに残そうと考えたのではないかな、と感じました。
「利己主義に陥ることなく、大切な人との関わり・コミュニケーションを大事にしながら生きていく事が、結局は自分自身のためになるのだよ」と伝えたかったのでは?と。

そう感じたのは、初版本の扉に漱石自身の刻印で
ars longa vita brevis 人生は短く芸術は長し
とあったからです。
なぜ、わざわざ扉にこの刻印を使いたかったのかなあ、と考えました。
当時、漱石は持病が悪化しており先は長くないと感じていたはずで、たくさんの教え子たちが漱石山房に集っていたことから他人思いで慕われる人柄と推測される漱石だから、後の若い人達に暗にこの話をメッセージとして残したかったのではないかな?と。
考えすぎかもしれませんが…(笑)。

Kと先生

ここに登場する「先生」は、ずっと自分の憶測で物事を考え判断してしまっています。
友人であるKにさえ本音でものを言うことがありません
いつでも、「探る」感覚です。
読んでいてイライラします(笑)。「正直に自分の気持ちを言えばいいじゃん!!」と。
しかし、そういうのは明治の時代当たり前だったようで…。
なんでも本音を言えばいい、というものじゃありませんし他人を傷つける本音は言うべきでありませんが、腹を割って話すということも友情にとってとても大事な場合があります。
でも、「先生」にはそれができない。
一方で、Kも「お嬢さんが好き」という本音を言ったきり、それで自分はどうしようかという考えを誰にも明かさず自分の中だけで結論を出してしまう。
一見、Kは身を引いた利他主義のように思えますが、親の気持ちも考えず「自分の信念」を貫くことを選んでいて利己主義の側面も伺えます。

というわけで、私はこの本は、人と人が向き合う事、対話をする事、そういうことの大事さが本筋だと考え、お嬢さんも描いてしまうと三角関係や恋愛話のほうへズレが出てしまうような気がして、二人だけの世界を表紙に描くことにしました。

瀬戸内天然ひじき 松島やホームページ/キャラクターイラスト

2024年 画用紙・ペン・Photoshop
広島県にある瀬戸内天然ひじき 松島やさんのホームページのお問い合わせページと404not foundページのイラストを描かせて頂きました。
お問い合わせをして送信するとポストへ投函するひじきキャラクターが現れたり、リンク切れやエラーページにいくと迷子になったひじきキャラクターが出てきます!

【広報誌表紙】『CIRCLE10』

東京都市町村職員共済組合員のための広報誌の表紙イラストレーションです。

青梅市と西多摩郡の境にある日の出山の山頂の様子を描きました。

『CIRCLE10』
クライアント:東京都市町村職員共済組合

【広報誌表紙】『CIRCLE9』

東京都市町村職員共済組合員のための広報誌の表紙イラストレーションです。

高尾山の登山口にあるケーブルカーの清滝駅を描きました。

『CIRCLE9』
クライアント:東京都市町村職員共済組合

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